どうも、きーきあっです。
今シーズンのT1(タイの1部リーグ)は13節まで消化したのですが、首位のバンコク・ユナイテッドから8位のチェンライ・ユナイテッドまで、7位の昇格組ノンブア・ピッチャヤFC以外はT1の強豪チームというかビッグクラブが上位を占めているんです。
毎年どこかしらのチームが出遅れたり低迷したりする中で、今年は強い(と言われる)チームが順当に力を発揮しています。
そしてどこか1チームが独走ということもなく、非常に面白いリーグ戦になっています。
そして今節。我らがタールア(ポートFCの愛称)はホームで昨シーズン王者BGパトゥム・ユナイテッドを迎え撃ちます。
という訳で今回は、
【ポートFC対BGパトゥム・ユナイテッド】
の観戦記です。
そしてこの試合、どうしても勝ちたい理由があったのです。それは・・・
- 本日の対戦相手BGパトゥムのドゥシット監督はタールアの前監督で、解任されすぐに古巣の監督に就任した
- 観戦仲間の1人が今月末で長期の一時帰国をするため、この日が今シーズン最後の観戦になり、どうしても勝利を見届けてから日本へ一時帰国してもらいたい
- 観戦仲間の1人が先日誕生日を迎えた
というものです。
2,3についてはタールアの選手にとっては「知らんがな」という話ではあるのですが、1に関しては選手やタールアの現監督(まだ暫定という立場ですが)であるサラウット監督にとっては熱い思いがあるはず。
そもそも解任したのはタールア側ですし、その後にドゥシット氏がどうするかはもちろん彼の自由ではあるのですが、解任後即BGのフロントに入りそして監督に就任。
で、すぐに古巣であるタールアとの対戦。これはどうなんだろう?別にルール違反でもなければタールア側がどうこう言えたことではないかもしれないけど、でもせめて古巣との対戦が終わってから監督に就任してもいいのではと個人的には思ってしまいます。
というわけで、そんなドゥシット氏が率いるBGには絶対に負けたくない、そんな気持ちでこの試合を迎えました。
スタジアムへGO!
ということで、いつものようにタールアのホームスタジアム、PATスタジアムへと向かいます。
PATスタジアムの最寄り駅はMRTのクイーンシリキット駅で、そこから徒歩8~9分くらいです。
僕はバイクでスタジアムまで行くことが多いのですが、今回はその駐車場を紹介します。
スタジアムの近くにあるこちらに車やバイクは無料で駐車できます。
通常はキックオフの2時間前くらいに解放されるのですが、バイクに関してはこのように門を少し開けてくれているのでそれよりも早く停めることができます。
車でPATスタジアムへ来る方はこちらに停めるといいですよ。
バイクを停めたところで観戦仲間と合流。ワクチン接種などの関係で、実は全員が揃うのが今日が今シーズン初めてでした。
そしてそのうちの1人が来週日本へ一時帰国するため、全員揃うのが今シーズンは今日が最後。
全員揃ったところでチケットを手に入れ入場することにします。
スタジアム入場までの手順ですが、
- 機械に手をかざし体温測定
- コロナのワクチン接種に関する書類にサイン
- その書類とワクチン接種の証明(アプリの画面のキャプチャもしくは証明書を写真に撮る)をそれぞれチームのLINEアカウント宛に画像送信
- 3を見せチケットを購入(僕達は全員シーズンチケット所有者なので受付で会員証を提示しチケットを受け取る)
という流れになります。
ちなみに観戦できる条件ですが、ワクチン接種2回(一部ワクチンは1回でOK)かつ14日間以上経過していること、もしくはATKやPCR検査を受け陰性であるという証明書を提示することが必要です。
なお、チケット購入や入場までの流れが分からない時には、スタッフが親切に教えてくれるので安心です。
あと注意点としては、チケットを受け取った後は敷地外には試合が終わるまで出られません。そしてスタジアム内での飲食は禁止です。
こちらがチケットです。チケットの下に写っているのはうちわです。こちらも無料で貰えます。
いざ、観戦!
スタジアムの中へと入り、いつものようにメインスタンドに陣取ります。
こちらはゴール裏。
まずはいつものように、きーきあっ式スタメン紹介から。これで1人でもタールアの選手を覚えてもらえたら、そして試合を観ている時にこの選手はこんな特徴だったんだなって思ってもらえたら嬉しいです。
GKは36番のウォラウット選手。この日は彼だけなぜかモニターに画像が出なかったので過去の試合分から。
安定した守備で今や不動の正ゴールキーパーになりました。現在2試合連続で無失点中なのも彼のおかげだったりします。
センターバックは4番のエリアス選手。
196cmの長身なのに意外とヘディングが上手くなかったり、恵まれた身体を活かしきれていない感が。
あと今シーズンは相手を捕まえきれずファウルで止めるシーンも目立ち、どうしてもプレーに不安定さが・・・。
タイ代表のスタメンにだって慣れるとずっと期待しているんですけどね。
もう1人のセンターバックは22番のロチェラ選手。
スペイン人ながらチームのキャプテンを務めるチームの精神的支柱的存在です。
ちなみにスペインでは名門デポルティボ・ラ・コルーニャでプレーしたこともありますし、U-16、U-17、U-19での代表経験もあります。
右サイドバックは33番ローラー選手。
今季ラーチャブリーから移籍してきた選手ですが、ここまでほぼスタメン起用されています。
ラーチャブリー時代よりも一列下がったポジションでの起用なので、昨シーズンのような得点力は影を潜めていますが、それでも時折見せるスピードと突破力は魅力です。
あとはそのスピードを活かして、もう少し守備に戻ってくるのが早かったら嬉しいかな。
左サイドバックは23番のケヴィン選手。
スケールの大きなプレーが魅力の左サイドバックです。
怪我から復帰後はやはりさすがというプレーを見せてくれていますし、何より彼が戻ってきたことでこの後紹介するボーディン選手が生き返った感があります。
だからもう怪我しないでね。
ボランチは16番のシワコーン選手。
それほど恵まれた体格ではないのに意外と当たりが強かったり、ミドルシュートを決めるシュート力があったりという選手だったのですが、怪我の後はそのあたりのプレーが見られなくなっているのが残念。
それでも副キャプテンを務めるなどチームの柱であることには変わらないので、以前の輝きを取り戻してほしいです。
もう1枚のボランチは69番のサンセーン選手。
ブリーラムからバンコク・ユナイテッド、そしてタールアと強豪チームを渡り歩くも、殆どが所属先から下部リーグへのレンタル移籍が多かった苦労人的選手。まだ24歳なんですけどね。
ボランチの不動のレギュラーだった8番コ・スルギが怪我で長期離脱となったので、このチャンスを活かしてほしいです。
ちなみにこの画像よりも今は髪型も髪の毛の色も派手になっているので、そのあたりにも気合を感じてます。
右サイドハーフは7番パコーン選手。
ゴール前のフリーキックは一番の武器。ゴールを決める確率もかなりのもの。
あと新婚。
左サイドハーフは10番のボーディン選手。
天才です。ドリブルもパスもトラップも、そしてシュートもとんでもなく素晴らしいプレーを見せてくれます。
ただ、そのいずれも見せずに、彼はどこにいたんだっけ?っていう試合もあります。
でもやっぱり期待しちゃう選手です。
トップ下は5番のスアレス選手。
チームのエースです。前節のチェンライ戦ではハットトリックを決めてくれました。
プレーだけでいえば、タイ・リーグの外国人選手ではピカイチだと思っています。
ただ、怒りのツボが分からないくらい突然審判や相手選手にキレてイエローカードを貰ったり、必要以上に痛がるという悪癖があります。
間違いなく言えるのは、スアレス選手がやたら痛がるパフォーマンスをしている時は、心配するほどではないということです。
その証拠に相手選手にイエローカードが出るとすくっと起き上がります。
フォワードは9番のボニーヤ選手。
エルサルバドル代表でも16ゴールを挙げている点取り屋です。
開幕後は得点を量産したものの、途中怪我もあり調子は下降気味。
ただ前節のチェンライ戦では久しぶりにゴールを決めたので、これでまた復活してほしいです。
あと昨シーズンはやたらフォワードの選手がだぶつき気味だったのですが、今季は殆どいなくなってしまったので、ボニーヤ選手には本当期待してます。
スタメン紹介も終わったところで、ここからは試合のレポートです。
両チームの選手が入場し整列します。そしていつものように国王を讃える歌が流れるので、ここでは起立しましょう。
ということでキックオフ!
試合はというと、前半はタールアのペース。
左サイドからはボーディン選手とケヴィン選手のコンビネーションで崩し、右サイドからは33番のローラー選手が突破したり7番のパコーン選手がクロスを上げたりと、BGパトゥムのゴールを脅かします。
そして27分、左サイドからケヴィン選手の上げたクロスをBGパトゥムの5番ヴィクター・カルドゾ選手がオウンゴール。
翌日AIS PLAYのハイライトで改めて確認したところ、クロスを見事に合わせた(当たってしまったんですけどね)フォワードだったら絶賛されるようなシュートもといオウンゴールでした。
何はともあれラッキーな形で先制したタールアが更に勢いに乗るかと思いきや、後半はどうしちゃったの?ってくらい引きまくり。
元々1-0で逃げ切るようなチームじゃないし、逃げ切れるほど安定した守備を誇っているわけじゃないのに、何故か引いて守るの繰り返し。
BG側もタールアが攻めてこないとみるや、最終ラインを押し上げ、その最終ラインからFWへロングボールを出すのですが、こちらもワンパターンでさすがのタールアの守備陣もそこはケアできます。
とはいえコーナーキックからのヘディングなど危ないシーンはあったものの、何とか逃げ切り1-0でタールアが勝利しました。
試合後マダムペーンとタールアのベンチに挨拶に来るBGパトゥムの選手たち。
BGの11番スマンヤー選手は一昨年までタールアに所属していました。
昨シーズンは優勝に貢献しましたが、今シーズンは何故か途中起用が多いんですよね。
タールアに戻ってきたら?マダムペーンもそんな話をしてくれてないかな。
試合の感想なぞ・・・。
最初に書いた通り、今日は意地でも勝ちたい試合だったので、1-0の勝利という結果には大満足です。
正確に言うと、結果以外には満足と言えなかったのですが、でも今日はいいんです。
前半は本当良かったんだけどなあ。前半のうちにもう1点でも取っていれば、この日のBGパトゥムのプレーぶりから見て楽勝だったはずなのに。
そのBGパトゥムですが、本当に昨シーズン王者なの?ってくらいイマイチでした。
ティーラシンはベンチ入りすらしてなかったし、スマンヤー選手も途中出場ということもあったのですが、攻撃に迫力がないというか、昨シーズンのような怖さはこの日に限っては全くなかったです。
これだったらさすがのタールアでも0点に抑えることができるよなって内容でした。
さて、これでタールアは監督解任後から3連勝、しかも3試合連続無失点と監督解任ブーストって本当にあるんだっていう内容と結果です。
ちなみにBGパトゥムはドゥシット氏が出戻りで監督就任後2連敗。
もしかしてタールアの悪い流れを全部BGパトゥムへ持っていてくれたのかな?
それはさておき、前回の観戦記でチェンライ、BGパトゥムと続くこの2連戦が今シーズンを占う大事な試合だと書きました。
そしてここで2連敗するようなら今シーズンは終わるとも書きました。
で、結果はまさかの2連勝!
開幕前の観戦ガイドでタールアを優勝と予想するような超ポジティブタールアサポの僕でも、この結果は正直予想していませんでした。
やるじゃん!やればできるじゃん!
そんなタールアですが、次節はアウェイでノンブア・ピッチャヤFCと対戦します。
ノンブアはT2からの昇格組ですが、11/20時点で7位と、上位を強豪チームが占める中で唯一検討しているチームです。
そして水曜日のBGとの試合で先制されながらも3点を取って逆転勝利をした勢いもあります。
チェンライ、BGパトゥムと上位チーム相手に連勝しているタールアとしては、ここも勝って3連勝を飾りたいところ。
コ・スルギ選手が首の負傷で長期離脱、またこの試合でもパコーン選手が途中交代と主力選手に怪我人が出て心配ではありますが、この試合が終わればスズキカップ開催のため1カ月半ほどリーグが中断するので、いい形で勝って終わりたいです。
ということで頑張れタールア!
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!
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