いやあ、築地市場の豊洲移転、どうなるんでしょうか?
どうも、社会派ブロガー、きーきあっです。
って、ウソです。
何故こんな書き出しになったかというと、映画【築地ワンダーランド】を観てきたからなんです。
元々は彼女が、こんな映画がタイで公開されるんだよって教えてもらい、じゃあ行きたいという事で一緒に観に行く予定だったのですが、行く約束をしていた数日前に
「ごめん、妹と叔父さんと観に行っちゃった」
という告白を受けたのです。何でもどうしても妹と叔父さんがその映画を観たいと言い出し断り切れなかったそうです。
まあ、妹もシェフだし観たいのは分かるし、自分だけ彼氏と観に行くから私は行かないとは言いづらかったという話も分かります。
心の広い僕は、謝る彼女を笑顔で許し、結果1人で観に行くことにしました。
元々映画を1人で観るのは全然抵抗ないし、むしろ1人で行くことが多いから全然問題ないんですけどね。
という訳で1人で観てきましたよ。
【築地ワンダーランド】とは?
タイトルの通り、舞台は築地市場。豊洲への移転が予定されていますが、現在ニュースでも報道されている通り、色々と問題が出ていますよね。
そんなタイムリーなタイミングで公開された(日本は10/1一部先行上映、10/15公開予定)この映画ですが、築地市場で働く人々、また築地市場にスポットを当てたドキュメンタリーです。
築地市場の全面協力のもと、撮影に1年以上かけ制作された映画です。
だから出演する人は実際に築地で働く人たち。その人たちが築地の魅力や築地での仕事について答えています。
監督は遠藤尚太郎さん。なんとこの映画が映画初監督の作品だそうで。元々はミュージックビデオやドキュメンタリー番組を撮っていた人なんですって。
映画を観てきた!
僕が観たのはセントラルワールドにあるSFワールドシネマです。
こちらが映画のポスター。渋い!
チケット売り場の近くでは予告編が流れていました。
美味しそうなマグロ!(って大事なのはそこじゃない)
この日は水曜日、SFシネマグループの映画館は「映画の日」で安く観られるんです。チケットは120バーツ(約360円)でした。
ジャンルがジャンルだし、そんなにお客さんは入らないんじゃないかなあって思っていたら、予想に反しほぼ満席。
しかもタイ人が多くてビックリしました。
映画の感想
結論から先に言うと、
すごく良い映画だった!
これに尽きます。ネタバレしない程度に感想を言うと、築地で働く人たちが、いかにプライドを持って仕事をしているか、また築地という場所がいかにすごいところかをインタビューで答えているのですが、その言葉が凄く心に響きました。
また、その築地市場で魚を買う料理人たちも同様に築地の素晴らしさについて答えています。(すごく有名なお店の料理人が何人か出てきますよ。)
築地で魚を売る人たち、魚を買う人たち、どちらも真剣だし必死です。そして何より信頼関係がなければお互い商売が成り立たないという言葉にも心を打たれました。
とにかく築地という場所、また築地で魚を売る仕事、これは世界に誇れる日本の文化、財産なんです。
築地市場は日本全国からだけでなく、世界中からたくさんの人が見学、買い物に来ていて、半ば観光地化している部分もあります。
僕も実は日本を離れる4年前に1度しっかりと見ておきたいと思い、初めて築地市場へ行きました。そして昨年彼女と日本へ旅行した際にも、築地市場へ連れて行きました。
でも僕たちが見ている築地市場はほんの一部分、本当の築地市場というのは、映画でインタビューを受けていた彼らの職場そして戦場でもある場所なんです。
映画の中でも「聖地」という言葉が出てきましたが、世界中の魚が集まり、日本の料理人が特別視する場所なんです。
ところどころ流れる英語のナレーションや映像など、まるで外国のドキュメンタリー番組のような感じのこの映画は、それをとても丁寧に分かりやすく伝えていました。
僕も、実際映画を観終わり、スタッフのエンドロールが流れて、
「あ、これ日本の映画なんだ」
と気づいたくらいです。
さて、最初にも書いた通り、そんな築地市場は豊洲への移転が予定されています。
映画を観終わった後に思ったのは、
今回の移転は築地で働く人たちの気持ちは反映されているのかな?
ということです。もし彼らが、築地市場が老朽化し働きづらくなっているからどこかに移転してほしいという思いがあるなら、全面的に大賛成です。
彼らから言いださなかったにしても、彼らが納得し、賛成し、また移転先も彼らが働きやすい環境にあるならそれでOKです。
もしそうでなかったとしたら・・・誰かが何らかの利益を得るための移転だとしたら・・・。
今回の移転を計画した人達は、是非この映画を観てほしいです。
築地市場という場所がいかに大切な場所か、またそこで働く人たちがいかにプライドを持って働いているかがよくわかるはずです。
そしてその築地市場を移転するという事はいかに大きな問題だという事を改めて感じてほしいです。
ネットで見る限りでは、市場業界団体も概ね移転には納得しているという事でしたが、それが事実であることを願っています。
まとめ
タイではまだ公開されているので、タイに住んでいる方、また旅行で来ている方は日本よりも先に観られるチャンスですよ!
こちらで上映時間をチェックしてみてください!
SFシネマシティーWebサイト(英語)
また日本では、10/1に一部先行上映、10/15から一般上映開始です。上映する映画館の情報などはこちらからどうぞ。
TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)公式サイト
築地市場に行った事がある人もそうでない人も、今回の移転問題に興味がある人もそうでない人も、是非この映画を観てほしいと思います。
築地市場の話だけでなく、日本の食文化についてもこの映画では語られています。日本の食文化って改めて素晴らしいなと思いました。
「旬」って言葉、大事ですし素敵ですよね。
この映画を観た後は、美味しい鮨が、美味しい魚が食べたくなりました。(って結局そこかよ)
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!
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