どうも、きーきあっです。
とある土曜日。嫁とランチを食べていたんですよ。
おしゃれなレストランで食事をし、この後実家に帰るので、実家のお母さんと義妹へお土産のスイーツを買い、いやあなんて素敵な土曜日。なんて素敵な週末。
そう思っていたところで、ある違和感に気づく。
あれ、指輪がない!?
いや、そんなわけはないでしょう。結婚指輪なんて普段外さないし、それに簡単に外れるものじゃない(サイズ的にも)。
でも左手の薬指にあるはずの指輪がないんです。
もう頭の中が真っ白ですよ。さっき食べた美味しいランチのメニューも味も、もうどこかへ行ってしまいました。
こんな時、うまく取り繕うのが大人の男なんでしょうけど、僕はできませんでした。
すかさず嫁に、
うわ、指輪がないよ!指輪がないんだよ!
そう報告してしまいました。
土曜の昼下がりに、こんなこと言われた嫁もいい迷惑だったと思います。
というか結婚指輪をなくしたという告白を受けたときに、いったい嫁はどういう反応をするんだろうか。
嫁の反応は・・・?
ちょっと冷静に考えると、結婚指輪をなくすって、相当なことです。
しかも結婚してまだ半年も経ってない新婚時期。
それなのに指輪をなくすというのは、もう泣かれても仕方ないし、激怒されても仕方ありません。
そんな衝撃の告白に対し、嫁は、
「え?なくしたの?なんで?どこで?」
とびっくりはしたものの、僕が完全に覚えていない様子をみて、これは見つからないなあと悟ったのか
「まあ、なくしてしまったものは仕方ないんじゃない。」
え、怒ったり泣いたりしないの?
逆に僕が拍子抜けするほど。というよりへこんでいた僕に対して、もう考えても仕方ないでしょなんて慰められる始末。
とてもありがたいことなのですが、ちょっと気になっているので何で怒らないのかを聞いてみました。
そうしたら嫁は、
「もし私が結婚指輪をなくしたら、あなたは怒るの?」
と反対に僕に質問してきました。
「いや、怒らないかなあ。」
と答えたら、
「でしょ。だから私も怒らない。」
なるほど。
いや、なるほどじゃない。
嫁はなんてできた人間なんだ。
こりゃあ、嫁には一生頭が上がらないわ。まあ元々色々な意味で頭が上がらないけど。
そんな嫁の優しさに触れつつ、この後仲良く一緒に嫁の実家に帰りました。
実家に着くなり、嫁のお母さん、妹に僕が指輪をなくしたことを速攻チクる嫁。
なんだよ。根に持ってんじゃねえかよ。
でも、嫁は笑いながら話していたこともあり、また嫁のお母さんと嫁の妹とは普段から仲良くしていて、気に入られているので(自分で言うな)、2人はただ笑うだけ。
いやあ普段からいい関係を築いておいてよかった。
指輪の行方は・・・?
嫁からは気にするな、指輪のことはもう考えるなと言われながらも、やっぱり指輪をなくしたショックは忘れられず、ずっともやもやした気持ちを引きずりつつ帰宅。
部屋に入る前に、嫁から
「部屋に指輪がある確率は何%だと思う?」
と尋ねられても、
「10%じゃない?」
と答えられるくらい自信がない僕。
今まで部屋で指輪を外したことなんてないし。
鍵を開けて先に部屋に入る嫁。続いて入る僕。
その時、嫁が
「あ、あったよ!」
と嬉しそうに振り返る。
その言葉すら信じられない僕。
でも得意げに指輪を僕に見せてきた時にようやく安堵の時が訪れました。
指輪は洗面所にありました。
理由は不明。なぜ外したのかすら覚えていない。
前日遅くまで飲んでいたのですが、そこまで泥酔していなかったし(多少二日酔い気味ではあったものの)記憶もありました。
だからどのタイミングで外したのかも、何故指輪を外したかも覚えていません。
でも指輪が見つかったのは本当に良かった。ホッとしました。
嫁も本当に良かったねえと言ってくれました。
本当に良かった。
もし結婚指輪をなくしたら、あなたは正直に言いますか?
指輪も見つかったところで、冷静に考えました。
あの時あまりの動揺ですぐに嫁に報告してしまったものの、もしこれが嫁と一緒にいない状態で指輪がなくなったことに気づいたら、果たして僕は嫁に正直に言うのか。
僕の結婚指輪ですが、指輪自体はそれほど高価なものではないものの、中に結婚した日付を入れたり、小さいながらもダイヤが付いていたりと、ノーマルなシルバーリングではないんです。
なので、すぐに代わりの指輪をこっそり買って何事もなかったかのようにするというのは難しいんです。
でも、もし普通のシンプルなシルバーのリングだったとしても、僕はなくしたことを嫁に話さずこっそり代わりの指輪を買って、何事もなく過ごすことができるのかと。
いや、できない。
できません。こっそり買った後、部屋で嫁が指輪を見つけた時のことを考えたらできません。
いや、それ以前に嫁に内緒でそれをするというのが考えられません。
信じられないかもしれませんが、嫁にはそういう隠し事ができないなあと。
嫁に申し訳ないなあという気持ちもありますし、ばれたら怖いという気持ちもありますし。
でも、今回正直に嫁に話した時の、嫁の反応を見て、やっぱり隠し事はしないで何かあったら正直に話そうと改めて思いました。
こういう事言うのはちょっと恥ずかしいですが、やっぱり素晴らしい嫁だなあと。
僕よりも何倍も人間ができている。
そんな嫁を裏切ることはできませんて。
そう思ったとある土曜日でした。
ちなみに寝る前嫁に、
「いやあ〇〇(嫁の名前)は本当に優しいよね。結婚指輪をなくしたなんて言ったら、怒ったり泣いたりするかと思ったけど、怒らないって言ってくれたもんね。むしろ慰めてくれたし、助かったよ。」
そう伝えたところ嫁は
「いや、本当は怒りたかったよ。普通考えられないでしょ結婚指輪をなくすなんて。でもあなたがあまりにへこんでいたから、これ以上言えなかっただけ。」
なんだ、やっぱり怒っていたのね。
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!
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